お年寄りの“脳トレ”はペットと一緒に?研究が示す新しい可能性

日本の高齢化とペット介護のいま

日本は世界でも類を見ないスピードで高齢化が進んでおり、同時にペットも高齢化しています。
犬や猫は長寿化が進み、シニア期を迎えるペットが増加。その一方で、飼い主自身も高齢になり、「高齢者と高齢ペットのダブル介護」 という課題に直面するケースも少なくありません。

ペットと脳の関係に新発見

「ペットが癒しをくれる」のは多くの飼い主が感じていることですが、実は脳の健康にもつながるかもしれない――そんな興味深い研究結果が発表されました。

こうした中、海外から興味深い研究成果が報告されました。
2025年7月、スイス・ジュネーブ大学の研究チームが発表した論文(Scientific Reports誌掲載, 論文URL)によると、犬や猫を飼う高齢者は認知機能の低下が緩やかであることが明らかになったのです【The Guardian, 2025年7月5日】。

この研究はヨーロッパ在住の50〜99歳、約27,000人(女性53.5%)を対象に、18年間にわたり8回の調査を実施した大規模な追跡研究です。参加者には「単語を覚えて直後や数分後に思い出す記憶テスト」や「1分間で動物名を挙げる言語流暢性テスト」が繰り返し行われました。その結果――

  • 犬の飼い主 → 記憶力の低下が緩やか
  • 猫の飼い主 → 言語流暢性の低下が緩やか
  • 魚・鳥の飼い主 → 有意な効果なし

研究者は「犬との散歩や社会交流」「猫との日常的で予測不能なやりとり」が脳に良い刺激を与えているのでは、と指摘しています。

日本のペット事情と重ねてみると…

では、日本ではどうでしょうか。ペットフード協会の最新データ(2024年)によると、国内で飼われているのは犬が約679.6万頭、猫が約915.5万頭

犬は減少傾向にある一方で、猫は安定して増加しており、特に高齢世帯や単身世帯で猫が好まれています。

  • 犬 → 散歩を通じて運動不足の解消地域とのつながりが生まれる
  • 猫 → 毎日の触れ合いが感情の安定会話の活性化につながる

研究結果で示された「犬=記憶」「猫=言語」の効果は、日本の飼育実態ともリンクしているように見えます。

高齢者とペットの共生を支える製品づくり

ここから考えられるのは、**「高齢者がペットと快適に暮らし続けられるための道具」**がこれからさらに重要になるということです。

私たちが得意とする素材は、軽量で扱いやすく、耐久性や清掃性にも優れています。この特性を活かして、以下のような製品開発の方向性が考えられます。

  • ハーネスやリード:高齢者でも装着が簡単で、力を入れずに安全に散歩できる構造。
  • 高齢犬猫用のオムツ・マナーパンツ:着脱しやすく、吸収性やフィット感に優れた設計。介護が必要になったペットと高齢の飼い主が、共にストレスを減らせる工夫。
  • ベッドやマット:抗菌・消臭加工を施し、通気性・クッション性を確保。ペットの快適性と飼い主の清掃負担軽減を両立。
  • 防水性を備えたケア用シートやカバー:長期使用に耐える素材で、衛生面も強化。

単なる利便性の追求ではなく、**「高齢者自身が使いやすい」「介護が必要になったペットにも優しい」**という両面の発想が不可欠です。

ペットと共に健康寿命を延ばす社会へ

今回の研究は、「犬や猫との暮らしが高齢者の脳を守る可能性がある」という嬉しい結果を示しました。

超高齢社会を迎える日本において、ペットは癒しや家族の一員であると同時に、健康寿命を延ばすパートナーにもなりえます。

私たちペット快適工房は、素材と縫製の強みを活かしながら、ハーネスやオムツ、ベッドなどを通じて、ペットと人が「最後まで一緒に快適に暮らせる社会」を支える製品づくりを続けていきます。

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